前回の投稿は、展示会用の作品がインドの外国貨物センターで止まってしまい、あの手この手をつくしてみたけれど仕方がないのでインドに行くことにした飛行機の中です。
終わりました。12月28日インドのデリーの空港に深夜に到着し常宿へ向かい、夜のデリーのいつもの店でチベットのうどんを食べた。
いつものデリーでのルーティンでお店の人たちとも仲良しなので、みんなで談笑しインドの雑踏とは裏腹に心温まる穏やか夜を過ごした。インドに還ってきたんだ。
12月29日、バスのチケットやら両替など必要なことを手配をして、外国貨物センターまで行った。
受付で入館許可書を作ってもらい、順番なんて並ばないどんどん押したもの勝ちのインドスタイルの中に飛び込む。
どうやら違う建物のオフィスに行かなくてはいけないらしく、そのオフィスに入るため入館許可書をガードマンに渡した。
随分にいろんな部屋に通され、たらいまわしにされ、何度も入館許可書を見せるよう言われガードマンに渡してしまったなら、もう一度ガードマンとくるように。という同じやり取りを3か所くらいでした。
何も話は進まない。何度も入館許可書を提示してもらうためガードマンを呼びに行くだけで随分歩き回った。
困り果てた私は、一番最初に面接のようなものをした部屋に行ってみた。
入館許可証はもうめんどくさいから取りに行かず、笑顔でその部屋に入った。
インドには独特のインド英語があって、丁寧語のインド英語と丁寧語のヒンディー語を混ぜて今までの一連の流れを話し、最後はヒンディー語で『どうしたらいいの?』という意味の大衆的な言葉で聞いてみた。
そのオフィスのおじさんは私の携帯のemailのページを開いて。と言い何かを打ち込み始めた。
そして、No probrem と言い始めた。 いやいや、何がno probremなの?というと、だからNoprobremなんだって。と言い始めた。
そのやり取りを繰り返した中で、貴方は何ものなんだい?と聞いた時に、彼が外国貨物センター自体の官庁であることが分かった。
だから、大丈夫。本当に大丈夫だからと言われ、きちんと今回の問題点と今後の対策も聞いてお礼を言って帰路に就く。
同じ日、日本人の方がもう一人外国貨物センターに来ていたが、1万円ほどの賄賂を請求されたらしい。
これがインド。同じ日、同じ用件で、同じ国の人が政府機関に来ても同じ対応ではない。

そこから夜行バスに乗り山へ向かう。

12月30日朝、山のお家から一番近い車道の通っている村につく。
大歓迎で村の人は待っていてくれて、朝食、お茶、ランチ、お風呂、と、少しでもゆっくりできるよう気を使ってくれて
ある程度お話したら、もっといっぱいお話したいけど、疲れてそうだからお昼寝してきてね。と昼寝を進めてくれた。
起きたら次の日の朝だった。12月31日朝からチャイも朝食も出してもらい上の村へと山を歩いて登る。
そこでも、一日三食チャイ2回が山盛りすぎるほど連日ふるまわれた。
1月1日の初日の出の映像を撮り、朝八時にはパパが仕事の話をしに来ていた。
後の時間はずっと音を聞いていた。どれだけ音を聞いても飽きなくて、薪ストーブの音や、薪割の音、1月2日も音を聞いている時間が長かった。
1月3日早朝山を降りる。食べきれないたくさんの食事をふるまわれ、薪も多いよ。という程たくさん運んでくれた。

01・01・2024

今期の作業を確認し、私が日本にいた間に製作してくれた作品を受け取る。
カーディガンやベスト、ショールという、すでに欠品していた物が補充され、私のスーツケースは20㎏の満タンになった。

1月3日夜行バスで山を降り、1月4日の夜は羽田に向かう機内泊、1月5日の朝に日本に着くという速足のスケジュールで日本に帰ってきた。
そして、1月5日家へ帰宅するとまもなくインドから荷物が届いた。
本当に大丈夫だった。

私が伝えたいのは、衣食住含むすべての物流の裏にはその陰にいろんなストーリーがある事。

そして、そのストーリーは美しいだけでなく世界の経済や気候変動などと繋がっていると現場にいると、思うのですが、日本で普通にお買い物していると、外国を行き来し現地の人たちと一緒にいる私でも遠く感じてしまうから、少しでも世界に親近感を持って、自分たちの生活が目には見えないけれど世界と繋がっている。という事を実感してもらえたらいいなと思うからです。

今回届いた作品達。

こんなに美しく一年以上かけみんなで心を一つに丁寧に作り上げた作品、それはもう心配で仕方がなかったよ。おかげさまですべてが日本へやってきました。
1,2月の展示会、まっすぐ余計な迷いなく進んでいけます。
本当に暖かく軽く一年でへばるなんてことはない着用してくださる方と共に、年を重ね成長していく衣達です。
是非、お近くの展示会会場へ実際にいらしてくださいね。

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“日用美 販売展示会”  神奈川 二宮
2024/1/14(日)15(月)16(火) 11:00-17:00

神奈川県中郡二宮町二宮1022-2
0463683380
https://nichiyobi365.wixsite.com

インドまで取りに行った可愛いお洋服達。新作達を展示したいと思っています。
沢山の作家達を大きな優しさでサポートする浅川あやさんと、あやさんの愛のたっぷりつまった中世の小さな教会のような自給自足的美しい暮らしを営むギャラリーで、木の葉の絨毯や風になびく枯れ草を眺めながら。
すてきな展示会になると思います。

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“agréable*musée  アグレアブル・ミュゼ”  東京国立
2024/1/19.20.21(金)(土)(日) With 梵やり堂 旅する石展
11:00~17:00 販売展示会1/21(日) 逆瀬川了∞MutsumiUmi 祈りの音と映像イベント

国分寺市光町1-42-8(国立駅北口徒歩4分)
TEL: 042-577-7353
mail: agreable.musee@gmail.com
https://www.agreable1993.com/

→2023年3月から、アグレさんとISUZUとBellaTerraのお洋服コラボするんだ!と決めて、ここの日のために今までにないパターンにも挑戦しました。荷物も無事届いて最高に可愛い、Agreablemusse.妙華さん∞ISUZU.美香さん∞BellaTerra.MutsumiUmiの超絶可愛い+梵やり堂のさだくんの石がお洋服にぴったりです。私も、さだくんも大変仲良くさせていただいている逆瀬川了さんもご一緒します。たくさんの想いを共有するアーティストたちの共演の形を発表したいと思ってます♡

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“Tamisa 松井山手” 京都
2月1日(木) 1dayイベント
→コロナでロックダウンで閉じ込められていたNepalでInstagramでフォローしていた、Mayaちゃん。Kitohanaの花ちゃんの計らいで遂に逢えたのはこの12月。逢えたことが魂の約束だったかのように嬉しくて、時間や年月という尺度を超えた様な愛おしく濃密な初対面から、この日、京都にお招きいただきます。
MutsumiUmi 京都初イベント♡

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“Millet”  京都 静原
2月 常設展示販売  2月3.4日在廊
2月3日(土) MutsumiUmiによる“音と映像で感じるヒマラヤ山岳遊牧民”開催
→こちらもKitohanaの花ちゃんの閃から頂いたご縁。京都静原の Milletにて常設展示を。Milletと店主の樹里ちゃん。深い深い静寂と安寧が溢れるアーティストが生み出した美しすぎる空間。料理の素材も見た目も味も、コースで出される魂のかけらのひと皿ひと皿のタイミングすらも全てが樹里ちゃんの慈しみと愛に溢れていた。
空間を満たす音楽、薪ストーブの煙の香り、窓の外の景色、、食器の手触りも、あの空間の振動が今も私の中に響いている。
大きな愛情と慈しみを、引き算で余裕を生み出す空間でホールドしている樹里ちゃんに惚れています。

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“Rera Utari” 山梨 上野原 
2024年1~2月 古代織の再現プロジェクト
2月12日(日) 糸紡ぎ&カカオセレモニー1dayリトリート
→ヒマラヤから毎月オンラインで糸紡ぎクラスを続けている、私にとっては拠点のように大切に育んでいるスペース ReraUtari。 こちらのイベントは私の主催。自己投入予算は35万円。
MutsumiUmi 渾身のプロジェクトの始まり。今は多くは語れない。お楽しみに

2月中旬 インドに帰国予定。
愛∞感謝∞祈

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