今日もおかげさまで、ヒマラヤで過ごさせていただいています。

Nepalも、コロナ患者が増えていて、厳しいロックダウンが続いています。

本来、Nepalは年間150日までしか観光visaはとれません。昨年は、ロックダウンが長引き、ロックダウン中はvisaの日数にカウントされず、12月に150日をすぎて、ペナルティを払えば、1月になり、また、150日新しくカウントが始まりました。

5月末で、今年の150日を使ってしまうので 、多くの外国人が今月末でNepalから、でなければいけないという事でした。今、現在、航空券を買っている人は、空港のある首都のホテルにて 2週間の待機をしてから、国際線に搭乗できるという厳しい条件もあるようでした。首都までの移動も交通機関が止まってしまっているので、たくさんの外国人が、何とか車を手配していました。

そんな混乱の中を移動しなくては、いけないのかと思っていましたが、山に入ってからロックダウンが厳重レベルになり、山をおりることも出来なくなり、それはもちろん不安だらけでした。

今日、Nepal政府からの発表で、rロックダウン中は150日のカウントには、含まれないということで、このロックダウンの間は、創作に打ち込めそうです。

この様な混乱しているご時世で、ヒマラヤの山を見ながら、糸を紡げていることは、本当にありがたいなーと、思っています。

今日は、woolの乾燥が終わって 、ハンドコーミングをしながら、糸を紡ぐという作業をしていました。ハンドコーミングって何?という方は、下の青地タイトルをクリックしてくださいね。説明の記事に飛びます。

ヒマラヤ羊飼いと原毛を探して。糸つむぎが忘れ去られた村に過ごして。。。

こうして、洗い、乾燥の終わった羊毛を手で割くように、ふわふわにして紡げる状態にします。
左側が乾燥後。右がハンドコーミング後です。

コーミングをした後は 、フワフワになり紡ぐための準備ができた状態になります。

自然な羊の毛の色ですので、1匹として全く同じ色、質の羊はいません。

  • 左、こげ茶色の羊毛。
  • 真ん中、白の混ざって生えていた部分の羊毛
  • 右、白の羊毛。
さらに。さらに。グレーのコーミング後の羊毛と、白のコーミングの羊毛を混ぜて色を作ります。
  • 左。グレーのコーミング後の羊毛と、白のコーミング後の羊毛を50%,50%です混ぜています。
  • 右。グレー70%.白30%を混ぜています。

こうして、微妙な色の違いのグラデーションができてきます。

機械のコーミングでは、一度にに数キロ単位で色を混ぜ、機械でコーミングするので、この細かいグラデーションは、作ることができません。

これが、ハンドコーミングの繊細さと、今日、糸を紡ぎ初めて7年目にして、知りました。。。

機械のコーミンは、今日の単純計算で21倍、早く紡げるようでした。紡いだ糸の質感も、なめらかで、きっと、こちらの方が好きな方も沢山いらっしゃると思います。

ハンドコーミングの糸は、質感が粗く、より原始的に思われるかもしれませんが、質感とは別の、繊細さが表現出来ると、新しい可能性を感じた今日でした。

毎日が新しい発見。。。

お陰様で、とても時間のかかることをしておりますが、糸が出来上がってきています。

できないと諦めず、毎日、少しづつでも、紡いでいたら、ある日振り返ると、ショールになっていたり、帽子になっていたり、そうやって、振り返ると、身の回りのもの、自分の手つむぎ、手編み、手織りだったり、誰かが作ってくれたもので賄えてきています。

何より、山を見ながら糸をつむぎ続けられていることが、とても幸せです。

羊について調べてみると羊の原種は、数種いるようですが、ネパール、チベット、そして、、インド北西部からラダック。と、ヒマラヤ山脈を横切るように、生息していた種類がいようです。絶滅危惧種。

原種の羊たちを品種改良して、白色や、羊毛のふわふわの下毛の部分のみになるよう、改良されていったようです。

私が、ヒマラヤで見ている羊さんたちは、原種に近いようで、下毛と上毛両方があります。

歴史的に見ると紀元前、数千年から羊毛は使われていたよう。日本に本格的に導入されたのは、明治維新の頃という。それ以前は、日本では羊毛製品は、舶来品のみで、一部のお金持ち、勢力者のみが所有していたよう。

最近 {合成生物} によって作られた、ビーガンの食品が、販売され始めた国まであるという事で!!!,ゲノム編集、遺伝子組み換えどころの話ではなくなってきて、羊について、自分の作っているものについて、調べてみています。インドの村の羊飼いに聞くと、先祖代々、交配を続けていて、この土地のオリジナルだと言っていました。

ネパールで今回手に入れた羊毛、羊の群れ、そして、インドの村で一緒に歩いていた、羊毛の特徴、そして、群れの中での個体の色や形を見ると、どうやら、本当に原種に近い特性を持っています。

もちろん、日本国産羊毛は、素晴らしいクオリティで、紡ぎやすいし、色も綺麗にはいるし、何よりふわふわで、それは、紡いで編んだり、織ったりする人には 、もちろん創作心をくすぐるでしょう。と思うのです。

ヒマラヤ原毛は、染色にはあまり向かず、ふわふわの下毛、硬い上毛が混在しています。ふわふわのwool製品、染色をご希望なら、間違えなく、国産原毛を紡いだ方がいいでしょう。

でも、ヒマラヤの原毛は、それはそれで、魅力もあるのです。原種に近い種類が残っているからこそ、紀元前と同じような質感、見た目のものが作ることができたり。アンティークってどうして、アンティークになるかと言ったら、もう、その時代と同じく材料、手法もなくなってしまったから。再現不可能のためアンティークになります。まだここでは、その原料も、それを育んだ環境も、残っていますので、技が無くならないで欲し

どちらも素晴らしいと思うのです。

調べてみると、日本は羊の飼育が他国に比べ、気候的にも、経済的にも大変な様なので、是非
日本産の質の良い羊毛を、日本の皆様にも知っていただけたらとも思うのです。

その羊たちも、元を辿れば、ヒマラヤや、ヨーロッパが原種。
ユーラシアの最果ての日本という国は
、他の国からの外来種、外来文化を、自分たちの中で美しく昇華させ、自国の古来の文化として受け継いでいくような。
柔軟で、融合性の高いアイデンティティを持っているのでは、なんて、ヨーロッパ人の日本文化好きのお友達と話していて思ったりしました。
oneness 。多文化融合。など、ヒマラヤに登山して、気にっているキーワードです(笑)

私、ヒマラヤも、ヒマラヤの羊も、何故か分からないけれど大好きで。なにかDNAのルーツでもあるのかしら?と思ったりします。

夜が明ける前、ヒマラヤを登り始めた、三日月が照らしていました。。。
なんだかそれを見ていたら ワクワク、ドキドキがふつふつしました。
山が大好きです。。。海も大好きです。

Instagram 実はしています。。。
bellaterra_happy_ creation
bellaterra_art_Collection

Be Happy and Smile

最後に合成生物について手記を引用致します
合成生物とは何か? 遺伝子組み換え作物の場合は大豆などの遺伝子を一部操作するものだが、合成生物は遺伝子自体をコンピュータで設計し、3Dプリンターで作ったDNAによる合成生物。SFのような話に思われるかもしれないが、すでにバニラや油などと似た物質を作り出す合成生物が実用化され、それによって食品や化粧品、石鹸などが作られている。

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