山に来てからあっという間に、半月がた経しました。
その間に、ネパールの季節は雨季にはいき。
山に来た時には、部分的なロックダウンだったが、状況はますます悪化し、ロックダウンは厳重レベルになってしまった。
ネパールでは、コロナの感染者数が日に日に増加していて、死者数も残念ながら、昨年のロックダウン時より増えている。

ネパールでは外国人に発給される、ツーリストVISAは1年間に150日までで、5月末を意味していた。
インドに戻りたかった私は、段階的に入国の規制が緩和し5月末頃戻れるのではないかとの情報もあり、自分に中で5月末まで待っても、インドに入国できなければ、日本に1度帰ろうと思っていた。インド入国はどう考えてもしばらく無理そうなので、飛行機の日にちを調べ、帰国準備を始め、本当に必要な事を、一つ一つこなしていた。
web blog を新しくし、web shopも完成し。。。その次の日から、部分的ロックダウンが始まりとのことで、急いで山にやってきた。
ヒマラヤの羊飼いの羊毛が、手に入れたっかたのもあり、少し無理をして山に入った。いつ、急に帰国しなければならなくなるか分からなかった事もあり、ひとつずつ、自分なりにやる事をこなしていた。

ところが、この半月の様子を見ていると、この世界的に有名なアンナプルナトレッキングエリアに、トッレキングに訪れるものもおらず、ロックダウン前に山に入ったグループで下山する人を3組ほど見かけるだけだった。。。

そんな中、昨日、米国からのトレッキング客、マイケルが同じ宿にやってきた。
彼は、私でも知っているテレビ局のジャーナリストとして長年働き、リタイアしてネパールのトレッキングに35年振りにやってきたのだという。

その彼も、これからの状況も分からないし、一度、ポカラという街に歩いて帰るという。

私も、もし山を降りるのなら、歩いておりたいと思っていたし、女性が1人で山を降りるのは、危険なことは十分に承知していたので、マイケルと一緒に急遽、明日、山を降りることにしました。

去年のロックダウンの経験、そして、今の現状を冷静に考えると、woolの原毛を手に入れ、洗い、乾燥させ、羊飼いと触れ合うという目標は達成されていたし、これから先、どんなことが起こる分からないし、冷静な判断と直感の両方が、下山!!! と言ったので、山を下りることにしようと思う。

たった半月だったけど、ヒマラヤの高地に戻り、本当に良かった。。。

ロックダウンで交通手段が無いことから、歩いて帰ることを想定して、山道でトレーニングもしていたし、きっと歩いて帰れる。
woolはかさばるし、重いけど。。。
今までにしてきたトッレキングに比べたら、大丈夫。
インドの山で、今までに何十キロ原毛を担いだか思い出して。。。
大丈夫って。
自分を信じられたので、きっと大変だけど、勇気を持って、進んでみようと思う。。。
来た時は、自分が歩いて帰るなんて想像もしなかったけど、山に来ると、強ーーーくなるって、まさにこの心境の変化がそれを表していると思う。

ヒマラヤでは、トレッキング客も全く来ないのに、毎日、若者達がトッレキングロードの修繕という力仕事をしていた。

山の人達も、いつか、たくさんの人達が、山に戻ってきて楽しめるように、重い石をひとつひとつ運んでいました。
ヒマラヤは、皆さんを待っています。

私は、やっぱり山が大好きだから、日本に帰国する前に、ロックダウンは終わったら、もう一度、ここに戻ってきたいな。

また、会いたい人達が。
また、会いたい樹や植物、動物たちが。。
また、会いたい山がある。。。

ポカラという町にも、会いたい人達がいる。。。

きっと、このwoolを必要としてくれている人達がいる。。。
だから、きっと、背負いきれる。

会いたい人がいて、待っていてくれる人がいるっていいね。。。

皆様に、ヒマラヤより愛を送ります。。。

お山でのすてきな写真などは、また後日。。。

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