プリデヴィさんは、いつもこぼれるような笑顔で笑っています。
彼女の娘さんも、いつも笑っています。
きっと、私の前だけでなくて、家庭の中に笑いが溢れているんでしょう。
歳をとった彼女は、毎日、少しづつ糸を紡いでいます。
毎日、少しずつ紡いでいるようです。
たった20年くらい前まで、工業製品のブランケットなんてここにはなくて、羊毛を家族みんなで紡いで、毛布も敷布団も各家庭で作っていたのよ。
今の時代はお金を稼ぐことが仕事で、お店稼いだお金で物が買えるけど。昔は、衣食住のために、自分の身体を動かしていたという。
彼女たちが幼いころから、生きるために身に着けてきた技術。
現役を退いた古い時代の英雄たち、彼らが先祖代々、長い時代を繋いできた技術が暮らしが、急激に変わっていくけれど、古い技術は機械にはできない。比べることのできないことができないモノを生み出すことができる。と、ここに長くいて、糸を紡いで、織っていて思うんです。
技も知恵も持ったお年寄りが、自分の培ってきた技をいかして、いきいきと笑顔でお仕事してくださっています。
彼らにとって生きる張り合いで、誇りをかけてくれているのも感じます。
そんな年寄りたちを見ていると、私も、もっと精進できる。
こうして、バトンを託してくれているのだから、私も、次のふさわしい方にバトンが渡せるように。
Prideviさんのように、いつも笑顔のおばあさんになりたいなーー。
