何が出来上がったかより。。。
日頃の糸つむぎや、そこから先の製作の過程から、自分の内で感じたこと。
自分と材料(ヒマラヤの羊ちゃん)の、気が遠くなるくらいの時間の対話。
その中で生じる、呼吸と身体との調和。
そして、宇宙の計らい、導きというものを感じたりするかもしれない。
そんな過程を通して、作り上げたものを身につけることは、作品の大きさや、人の基準なんて、飛び越えた、世界に一つの、自分の衣だと思うから。
その道のりを歩む過程の、心の状態。
をみんなが共有できるようなクラスであったら、本当に嬉しい。
人に技術を伝えるという中で。
お金のために教えている。
という訳ではなくて。
今回、体調が悪くなった時、自分の飼っていた羊の毛で、自分で織り上げたショールにくるまって寝ていたら。
やっぱり、市販のものより、自分で作った物の方が、身体が楽だったんです。本当に。
私は、こうして手仕事をする中で、もう一度、"人"になったと思うんです。
そういう体験をした事で、価値観は変わっていくことを実感したから。
みなさんも、紡ぎませんか?と思うのです。
お悩みの相談や、辛い現状をつづったメールや、私にあったら元気になると思って。と、訪ねて来られる方、も、よくいらっしゃるのですが。
そんな時、こうしたらいいよ。
なんて、とてもおこがましくて言えないし、私は、ヒーラーでもセラピストでもない。
ご自身で糸を紡いで体験すること。
その喜びや達成感。
今までの自分の枠を超えていかせてくれる、そんな体験。
自分の"手の力"。
自分の"人"としての力。
そこを生かす、そこを再確認する。
言葉じゃなくて、一緒に手を動かしませんか?と思うようになりました。
"紡ぐ集い"
を、密やかながら続けてきた、理由のひとつです。
糸を紡ぐ。だけでなく、太古の昔から人間が繋いできた方法、行い。に、きっと今の現代社会で感じる、変な感じ。からの解放。
自分と仲良く。自分を生きていく。
そういう人間で在る。
って、霊的スペシャルな体験とかじゃなくて、自分の手や足で積み重ねていくこと。中から、自分でクエストしていくことなのかな。って、糸を紡ぎ始めてから、自然とそういう思いが湧いてきました。
糸紡ぎの活動を NPO法人 にするという、1連の流れの中で、お役所仕事だし、かける労力に対してのベネフィットや、やり方の制限もあるし、オススメしないと。たくさんの方にご助言頂いたりしました。
現時点では、その通り。
今費やしている労力に対して、目に見える成果が上がって来ていません。
春に種をまいたお野菜が
食べれるのはいつのこと?
植えた果樹が、実をつけてくれるのは何年後?
そんな、暮らしをしているから。
ゆっくり。。。
目先の利益に囚われず、遠い、遠い、理想の方へ。
本当に技術を習得して、伝承していくためには、組織化してあげた方が、きちんと学べると思うの。
自分が歩んだ道だから。本当にそう思う。
正直、私にできるかな?って思います。
思っていたよりも、ずっと、精神的にも肉体的にも大変でした。
それよりも、山に籠って、ここの人たちと作品を作ることだけ。に集中した方が、肉体的、精神的負担も減って。
最高に楽しくて、生きる喜び溢れてて 、毎日天国よ。
と。体調の悪い中で思ったりしました。
行政の枠組みに合わせていくのは、私にとって大変なことです。
とても1人ではできないことなので、助けてくださる方のおかげで、何とか、諦めずにまだいます。1人だったら、もう、辞めてた。。(笑)
トライ&エラーの中で思ったのが、組織って人を縛るものじゃなくて。
1人1人が独立しながら、互いに学び合い、高めあっていける。そんな"関係が組織になったら"いいな〜と。
私のいるインドの村には村長も、自治会長もいません。
最初は驚きました。
長く見ていると、老若男女、それぞれがそれぞれの得意なコミュニケーションの仕方で、村の中で関わっている。
人間だからエゴも非常にあるけど、村を作り、村に生き、地球とサスティナブルな関係が続けられたのだと思う。
Bellaterraでは、私の体力がどこまで続くか分からないけど、そういう組織をめざしていきたいと思うのです。
私が今のように主宰として、やっていくには限界がもう見えていて。
出来れば、私は、現地での私にしか分担できない作業に、打ち込んでいかないと。
ヒマラヤの原毛を使って、ヒマラヤの山岳民族と同じ方法で織りまで。を目標にした、カリキュラムはできないと思うのです。
連絡役も誰か決まった人が絶対やる必要は無い。
その方の体調や、ライフイベントに合わせて、他の人が変わっていってくれたら嬉しい。
そのために、必要なのは、お互いのコミュニケーション。
村では、いい意味でも、悪い意味でも(噂の場合も多い)お互いの現状のは把握力がすごい!
個人主義なんだけど。
全は一。一は全。
として、過酷な環境の中でも生き残っています。
コミュニケーションは、とっても大事。
私だけが、主催していく"紡ぐ集い"ではなくて。
参加してくれている一人一人の、コミュニケーションしていこうっていう気持ち。
受動的に習う。から、私も参加していこう。って気持ち。
自分の手で、足で。の行いを。
積み重ねて、
この地球上での、人。という役割を、この星の全ての生き物と調和して生きる形を、目指して行けたらいいなと思うのです。
そんな、夢のような組織であれたらいいなって思うんです。
世界最古の糸紡ぎ伝承の会"紡ぐ集い"
ゆっくりと、遠くまで。
いけたらいいな。
共にそんな景色が見れたらいいな。
私のクラスはそんな感じです。
よろしくお願いします