今期の糸紡ぎの対面クラスを無事に終了することができました。
神奈川県二か所と、山梨県の一か所で、クラスを継続して続けさせていただいています。
昨年は、初めてのンラインの糸紡ぎクラスを継続し、毎月一度、各会場に糸を一緒に紡いでいる皆さんが集まってくださり、ヒマラヤからオンライン中継でクラスを続けてきました。
オンラインで、しっかり伝わるのかな?と思ってのですが、半年間の後に実際に一緒に紡いでみると、糸紡ぎの熟練度が、しっかり去年カリキュラムとして設定したレベルまで進んでいらっしゃいました。
これはすごい!ほんとうにすごい!!ことです。
紡ぐ集い 今回のすべての対面クラスが終了いたしました。私にとって、とても深い学びがございました。
忘れたくない大切な想いが言葉となって溢れてまいりましたのでシェアさせていただきます。
これからも皆様、よろしくお願いいたします
当初の目標の”自分で紡いだ糸で作品を作り、身に着ける”まだ具現化していませんが。
それに充分すぎる糸を、クラスを継続してくださった、ほとんどの方ができるようになりました。
そのクラスの中で感じ学んだことはとても大きく、いつも試行錯誤です。
クラスに来てくださる皆様が、最初はできなくてもあきらめないで、やめたくなったり、逃げ出したくなる心と向き合い、集中して糸紡ぎに向き合う姿。
技を身に着け、同じクラスに通う仲間同士で助け合ったり、時間を、感情を、技術や精神力の成長を共有していく。そんな姿を感じさせていただきました。
ただただ、続けてくださった皆様には、感謝しかありません。
続けてくれて、ありがとう。
そして、継続して場所を提供してくださっている
横浜 アサバアートスクエア
二宮 ふたは。 Rupa 。 有志で個人宅を提供してくださっているWさん
上野原 Rera Utari
どの会場さんも、この先の未来に、子供たちに繋いでいきたい。残していきたい、そういう文化や心の伝承。など、とても尊敬できる会場の主催者さん達と出会い、こうして関係が続けられていることが、なんと尊いことなのでしょう。と、感謝することしかできません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☆シンクロニシティー【synchronicity】 解説:虫の知らせのような、意味のある偶然の一致。心理学者ユングが提唱した概念。共時性。同時性。同時発生。
糸を紡ぎつづける中で、次のステップ。という壁がいくつもある。原始的手法なだけに、身体を全身を、指の関節の一つ一つまで意識を通わせて、意識的を超えた繊細さで、糸の撚られる感覚に肉体を対応させていくということが必然になってくる。とても、とっても難しいこと。まず、頭の中を空っぽにして、自分の軸に還り、意識は瞑想状態まで持っていかなければ、とても糸紡ぎには向き合えない、と、私は思うのです。肉体はとても繊細な0.1-2㎜の糸を、原始的な道具で紡ぎだすには、2023年の肉体と精神や脳のバージョンの設定状況では、対応できないといったところでしょうか?(笑)クラスの中で、みんなが静かに共鳴しあうように、お互いを引き上げ合うように集中力が増していって、その日の糸紡ぎの課題に向き合う。指の関節一つ、肩の関節、ひじの関節、ほんの少しの角度に向き合う。そんな状態の時の自分の身体の全体に向き合う。そんな時の、糸紡ぎのクラスはみんなの身体が、丹田のあたりから地面へ向けて。頭頂から空に向けて。しっかりと軸が立ち、風が上下に流れているように見えるのです。一人の人が、今日の練習課題をなんとなくコツがわかるようになると、本当に不思議なもので一緒に紡いでいる他の方もできるようになる。そして、一緒に喜び合う♡という光景を、何度も何度も目にしてきました。世界中の先住民族の村、ヒマラヤの山岳遊牧民も、女性たちが集い、糸を紡ぎ、織り、手仕事を続けていました。それは、この地球上でむかし、むか~し。 太古の昔から続いてきたこと。その技術だけでなく、その、知恵を学ぶ学び方も、私の暮らす愛するヒマラヤの村の暮らしの様にやっていきたいと思ったのです。太古の昔から持続してきた、智慧と叡智のバトン。もうすぐ途切れてしまいそうだから、繋いでいきたいのなら、その方法も、関わり方も、先人たちの暮らしに習ってやっていきたいと思っているのです。だから、糸紡ぎの会。ではなく ”集い”でありたいと思っています。ご縁があって、同じクラスに参加して、同じと時、同じ場所で、糸を紡ぐという学びを共有していくのですね。一人じゃないからできる。人は一人では生きていけないように、一人じゃできないことも、ただそこにいてくれる。言葉を交わし、励ましあう以上に、無言でも、ただ、そこにいてくれる人がいる。そんな人がいるから歩んでいける。ヒマラヤの村で日常定期に感じている。そんな関係が、ここ、日本でも糸紡ぎを共有しながら、紡がれております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☆サステイナブル【sustainable】 解説:[形動]《「サステナブル」とも》持続可能であるさま。特に、地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発などについていう。「―な社会作り」
ヒマラヤの村の持続可能な暮らし。衣食住が地球と調和した状態の暮らしであること。も、とても興味深いのですが。種や、住環境は、ヒマラヤの肥沃で満ち足りた、恵まれすぎた環境の状況から与えていただいているもので、他の地域や環境の状態には、そのままその知恵を生かすことはできません。ですが、この現代の社会というものと、先住の民の土地を行き来しながら感じることは、その、サスティナブルな暮らしの中に今も流れている人間関係、地域コミュニティのあり方などだと思うのです。”紡ぐ集い”をはじめ、昨年から一番の大きな課題だと思ったことは、サスティナブルな組織の構築です。ヒマラヤのおばあちゃん達との9年のやり取りから学んだのは、誰かが我慢するわけじゃなく。引け目を感じたり。逆に、威張ったり、支配的になるわけでもなく。それぞれがありのまま。 自分のままで、怒ったり、泣いたり、笑ったり、共に踊ったりしながら。そのままで、みんながそこにいる。っていうこと。昨日のクラスで、ある紡ぎ手さんが、自分軸に還る。依存関係にならない。などというキーワードを話してくれました。自分が自分として、リラックスして自分軸で座り、自分の肉体を使い糸を紡ぐ。そんな状態にいながら、いつもの仲間が周りにいる、そこにいる。現実のコミュニケーションレベルでも、意識のレベルででも、自分軸のしっかり立った状態で、依存も、期待も、干渉もせず。他の人と向き合う。ただ、共にそこにいる。大きな愛だけをもってそこにいる。という関係。山岳民族の女性と一緒にいるようになって、そんな慈愛に満ちた、依存しあわない自立した山の人間関係、コミュニティースタイルを学びました。日本で育っていく中で、そういうコミュニケーションの取り方を学べる場は少なかったように、私の生い立ちを思い出し感じています。ヒマラヤの村には、村長も、自治会もありません。村での決まった掃除の日もありません。しいて言えば、神様の行事、暦の節目などは、きちんと行事が継続しているので、その前日は、当たり前に村人みんなが掃除します。私の場合は、その行事があることを知れば、その前日は掃除をしよう。という意識でしたが、今は、いつもすべての恵みを分けてくださる大自然、大いなる存在の祝いの日。その前日は喜んでお掃除をし、神様を謹んでお迎えしたい。とまで思うように、9年も経つと自然と思うようになってきました。”紡ぐ集い”では、運営していくうえで、さまざまな、事務仕事や、在庫管理などの仕事がありますが、だれか決まった人がかかりというのではなく、その時したいと思った方が、その役目を担当してくださったらと思っています。子育てや介護。誰でも、人生はいつも簡単なわけではありません。だから、任期を決めて、役割の担当を決めるのではなく、その状況で、その役割をしたい方がしてくださったらいいと思うのです。そういう、関係性を持った、組織でありたいと、いつもいつも想いながら、”紡ぐ集い”を続けています。なかなか簡単じゃないけれど、皆さんで話し合い、心を寄せ合い、糸を紡ぐ以上のことを共有しています。そして、私も、このような関係で皆さんと向き合うということを学ばせていただき、紡ぐ集いの成長を拝見させていただき、感じさせていただくというありがたい機会をいただいております。ヒマラヤの山岳遊牧民の村から世界最古の糸紡ぎという技術を、生まれ故郷の日本へ持ち帰り、糸紡ぎという智慧を共有させていただく以上に、ヒマラヤの心。慈悲。愛。などを皆様と共有させいただきたいと思うのです。昨日の糸紡ぎ会場に併設されている、ブックcafeにて、昼休みにめくった、ターシャ・テューダーさんの本に。欲しいものは、モノではなく幸福な気持ちなのだ。というようなことが書いてありました。糸紡ぎをとおして体験を通して理解していただけたらと思うのは、出来上がった作品を身に着けることが豊かさではなく。そこに取り組んだ時間の心の感じた幸福さ。幸福な時間が積み重なって、ある時、形ある存在としてこの世に作品が生まれる。でも、形あるものは、同じ状態ではいられないもの。だから、もしその作品が私のそばにいられなくなっても、その作品作るまでに味わった幸福感は、誰にも、何があっても、自分から離れていくことはありません。私が紡いでいきたいのは、見目美しい作品ではなく、慈愛に溢れる方々と主に過ごした時間や、この星に与えていただき、その恵みの一部としてこの星に存在することができている幸福を感じた時間。それを紡いで糸にして、その糸を織って包まれて。生きていられる幸せを。未来の子供たちにも繋いでいきたいのです。私の精神は、いつ肉体を離れるかわかりません。長い生きをするつもりですが、ヒマラヤの暮らしは死がとても近いのです。だから、この肉体をこの地球と宇宙へ、いつお返ししてもよいように。私のこのスピリットを、紡ぐ集いに注いでいます。そこに集い。共に、時を重ね、幸せな時間を紡いでくださっている皆様へ。どうか、その皆様の日々の暮らしを、それぞれの過程で子供たちが見たりし、後世へつながっていきますようにと思うのです。0になってしまったら、蘇ら焦ることはできないけれど。小さな小さな種火でも残っていれば、その火は大きな炎になることもできるのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何かを続けていくことは、簡単ではなくて、私たち人間には図りえない、色々な意図があるように思います。
あきらめないで。おちこまないで。悲しみに食べられてしまわないで。
自分を勇気づけ、支えてあげられるのは、自分だけなのですから。
たくさんの幸福な時間を体感し、人生という糸を光の方へ、空に向かって、太陽の方へ紡いでいきましょう。
その細い糸が、長い時間をかけて、一枚の布となり、貴方を暖めてくれるでしょう。そして、その布は、私がこの肉体を離れた後も、次の世代を暖めていってくれるのでしょう。
心の奥にある純粋な思いや、幸福、想いから目をそらさずに。自分の中にある、慈愛の種に、幸福の種に、せっせとお水をあげて。外の世界もいいけれど、子供のころに通った秘密基地の様に。
ワクワクと共に、自分の中にある個々の中の、そのサンクチュアリな聖なるガーデンにせっせと通って。
しっかりとした幹を育て、自分の軸がしっかりしたら、もう大丈夫。どんなことがあったって、その軸は自分を裏切らないし、いつだって応援してくれて、心に火を起こしてくれると思います。
かくいう、私自身、人間関係がとても不器用で自分の限界を超えたところまで一人で頑張ってしまう癖があります。
そして、気づいた時には、もう、肉体的にも、精神的にも、どうしようもないところまで来ていて、そんな状態で周囲とコミュニケーション取ろうとするので、それではうまくいきません。
私をよく知る友人は、そんな私を何度も目にしています。
そんな時、あんたはいつもそうだからって笑って、ただ、お茶を入れてくれたり、ご飯を作ってくれて、時々笑いあったり、ただハグしてくれたり。
そういう人が私の周りには、人種も、国籍も、性別もこえていてくれます。また、時にそれが人間ではないこともあります。
人間だから、みんな、みんな、不完全でそれぞれに癖があって、それでも、それでも、地球への愛や、万物への慈しみ、未来への希望を捨てきれないから、人は人を愛し、歓び、苦しむのでしょう。
一人ではできないことも、みんなでやればできる。人だけじゃなく、動物や植物、お互いがお互いを高めあって、支えあって、刺激しあって、そうやって、科学的には不可能なことも超えていく姿をヒマラヤの村の中で体感してきました。
村の人がいうんです。一人で紡いじゃだめだよ。織りまでやっちゃだめだよ。って。
みんなでやるから、衣服も、食も、住居も自給できるんだよ。って。
一人は絶対だめだよ。って。
ヒマラヤの9年間で、私が紡ぎ織ってきたことはそういうこと。
私は、何も特別な能力がある人間ではなくて、ただ、みんなが幸せで健やかでいてくれたらいいな。と、心から想うから。
ただただ、一歩ずつ努力していたら、たくさんの方が応援してくれたり、力を貸してくれて、今、こんな形で生きています。
本当にいろんな国の、たくさんの方のおかげです。
森と健やかに生きることも。海と健やかに生きることも。
子供たちに健やかな未来を託していくことも。
誰にも一人じゃできないと思うのです。
村の人が言います。
一人で紡むぎ続けちゃだめだよ。
一人で織り続けちゃだよだよ。
みんなでやるんだよ。って言いながら、大喧嘩したりしています(笑)
ヒマラヤの笑顔輝く長老たちが長い時間をかけてみんなで織りあげたコミュニティという輝く布は、
彼らが肉体を離れた後も、血縁は関係なく村のみんなをみ~んなを包み暖め、光を見せてくれているのです。
私がヒマラヤで見せてもらってきたことは、そういうこと。
現実は、厳しい。とても厳しいけれど。その一層下にあるのはそういうこと。なんだと思います。
さてさて、糸紡ぎのクラス。本年度は新規の募集は終了してしまい、ここからはオンラインでのクラスのみになります。
また来年、新たな方が集いに参加してくださいますこと、とても楽しみにしております。
皆様、一緒に糸を紡いでみませんか?
お話会もしています。オンラインでの配信もしていますのでよろしければ。
集ってくださる皆様に全ての生きとしけるすべての存在にそして、偉大なる宇宙と母なる地球へ祈りと、感謝と、尊敬を込めて
2023、1,27 MutsumiUmi
---------------------------------------------------
今週末、今季最後のお話会が愛知牧場であります。羊ちゃんがいっぱいいます。オンラインでの配信もしております。詳細はこちらよりご覧ください。
お話会の告知はこちらへ
https://www.facebook.com/events/2982525928721695/?acontext=%7B%22source%22%3A%2229%22%2C%22ref_notif_type%22%3A%22event_aggregate%22%2C%22action_history%22%3A%22null%22%7D¬if_id=1674680556332825¬if_t=event_aggregate&ref=notif
皆様、長い文章を読んでいただいてありがとうございました。
Special Thanks ”紡ぐ集い” へ、お力をたくさん分けてくださってありがとございます。
アサバアートスクエア 浅羽和子先生 井島はるさん
二宮クラス 谷田部文さん 佐々木若葉さん 城戸まさみさん
Rera Utari 綱島久美子さん Amaちゃん
北杜クラス 児玉あきこさん