インドに来て
糸紡ぎを初めて
冬のお洋服が、糸から自家製のヒマラヤの遊牧ウールになって
そのうち、コットンも手紡ぎ、手織りが心地よい〜と、なりまして
気がつけばコットンの布も、いつも同じところから仕入れさせて頂くようになっていました。

私は、カラコットン。と、言われる種類の手紡ぎ手織りのコットンの布が気に入ってしまって愛用していましたら、お問い合わせ頂くようになって、販売までさせて頂いておりました。

その布はデリーに布屋さんにご紹介いただいて、その、布屋さんから、グジャラート州カッチの地方で大震災後、2004年より小さな村の人の現金収入のためのサポート、カーストを超えた支援のために始まった活動家の方が始めたハンドクラフトコミュニティからなんだよ。と教えていただいていました。そのような話に最初は惹かれて、着ていましたが、柔らかくて、着心地が良くて大好きなお気に入りの布でいつも着ています。

私自身が日頃暮らしている、ヒマラヤからはとても遠くて、今まで足を運ぶことができなかったのですが、今回、vipassanaの会場から300km程しか離れていないという事で訪ねてみました。

そのコミュニティは成熟していて、政府の補助も入りっているという事でした。
事務所のある施設には30人ほどの方が事務方で働いていらっしゃり、コットンファームも糸紡ぎ、織物等は、近隣の村の方々がそれぞれに自宅でされているのを、月に1度訪問し束ねているとのことでした。

私の泊まっていたゲストハウスまで、車でお迎えに来てくれて、施設に案内してくださって、お仕事を実際にしている村を車でご案内してくださって、お食事もいただいて。と、もう、びっくりする位、丁寧に予定を組んでくれて、案内していただきました。

私も、ヒマーチャル・プラデーシュ州で同じような活動をしております。
何が大切かという点で、みんなが自宅で牛を飼ったり、薪割りをしたり、今までの生活を続けながら、外に働きに出ることなく、自宅で現金を得る事ができる。という点も大事にしていました。

実際に村に行くと。
自宅で、おばあちゃんが紡ぎ、検品を担当し、お嫁さんが製経(経糸の準備)息子さんが織物。そして、横に牛が3匹。かまどが横にあって。と、もう、まさにこれ♡と、その風景に感動してしまいました。

そちらの織物の技術は、さすが、コミュニティとして研修をとても頑張った。と、おっしゃる通りに道具や方法は伝統的なのですが、技術的にちょっとした所。例えば織物で、たった3本0.5cm程の木の棒を、縦糸の補助に当てる。とか、たったそれだけですが、そうよ!そうしたら、もっと私も織りやすくなる!!と、自分の織りの課題の解決に繋がるような知恵が見つかったリしました。

今回 、案内してくださった施設の責任者の方は、そんな所に目をつけているし、そこから、ヒマーチャル・プラデーシュ州の伝統の糸紡ぎと織物の話になりました。
彼自身も、実際の現場でみんなと作業に入っているのを確信させるほど、よく全てをしっていて、私が使っている道具、工程を、はっきりと明確に質問し受け答えてきました。
話しながら、ヒマーチャル・プラデーシュ州で紡ぎと織りのNGO団体とも繋がっているけど、ここまで伝統的なやり方では商売にならないし、もう、できる人がいないんじゃない?
君もこの方法で自分でもやってるんだね! と、益々、深い深い話になってきて、私も話せて嬉しく、彼も話せて嬉しく。本当に、ここの布に惚れて着続けて来てよかった〜♡と、感動しかなかったです。

最近、ブロックプリントが流行っていて、日本からデザイナーがいっぱい来るけど、こんなに深く、技術のことも、社会的問題、インドの現実の事も、ヒンディー語も話せるし、他のバイヤーと全然違うねー。と言ってくれました。

カースト問題、先進化の問題、地球の環境のこと。そして、自分たちの役割について。団体のあり方、運営の仕方。と、話しをしました。
今まで一人でやってきた。と言う事も尊敬してくれてたし、長く活動を続けてきた団体を見て話すことで、私にとって、ただの視察を超えた大きな実りがありました。

現在、カッチ地方のブロックプリントや手紡ぎ手織りの布は、世界的に注目を集めていて、市場がとても動いています。
その裏で、貧富の差が生まれたり、市場での値が上がりインドの人には手が出せなくなったり、適当な仕事をしても売れるので、偽物みたいな布が流通したり。と、ヒマーチャル・プラデーシュ州と同じ問題を抱えていました。

そんな所まで考えられて、全ての人が平等に、丁寧に働くチャンスが得られる。そんな日本では当たり前の事が、ここでは当たり前ではないから。

そういう話を所長と話しているあいだ、20代の若い事務作業を担当している若者も、年配の職人さんも私たちのところにやって来て、お話したり、何かを感じているようでした。

社会情勢、地球環境など、人類は沢山問題を抱えているけれど、その解決方法として、とても美しく着心地の良い衣。そして、地球と宇宙の祝福のひとしづく。として、表現していく。

解決法は色々あるけれど、美しさ、喜び、感動。という形で、その解決方法を実践している。
そういう朋友が、インドにも増えてきました。
嬉しい。とっても嬉しい。
この喜びを伝えていく。
現実が苦しい時期も長かったけれど、努力を続けてきて良かった。

私のプロジェクトも借入金で初め、コロナで更に借入金を追加し、やっと、今年返済が終わりました。
借入金が返し終わるまで、旅行も行かない。と決めて、本当に頑張って、今回のグジャラートの旅は、40歳の記念のプレゼントと返済おめでとう。で決めた旅でした!

実は、明日、デリーに飛ぶのですが、今はバスで移動中。
ビパッサナで隣のお部屋の方が、空港近くに住んでいるみたいで、自宅にお呼ばれしています。

ヒマーチャル・プラデーシュ州でも、私はゲストハウスには泊まらず、民家なのですが、織物のコミュニティもですが、グジャラートでもたくさんの住所をもらって、毎日、誰かが電話をくださいます。
インドっていう国は、心から捧げてる。喜びと共に信心深く生きる人が沢山いて、大好きです。

でも、今日、久しぶりに盗難にあいました。現金と電化製品。
だから、私の投稿を読んでいる人には、夢ばかり見せてはいけないですね。
その時、こちらの友人に電話したら、トラブルでバスの時間に間に合わなかったので、オンラインでチケットを取り直して下さり、バス停まで迎えに行くから、家に来て幸せに過ごそう。愛と祈りを送るよ。と。
そして私も、今までこういう時、怒りや悲しみの感情で対応してしまったのだけど、今回、冷静に平静に、でもいうことはしっかり言って対応出来ました。気分の切り替えも早かった。
無くしたお金も、電化製品も、その人に必要ならば喜んで捨て、これは自分にとって執着を手放すチャンスだと。
今朝も、瞑想と呼吸法をして、ダライ・ラマ法王様の先日の講和のアーカイブを聞いていて、そのあとの事件だったので、きちんと対応できたのだと思います。

そして、いつも私とハッピー
を共有してくれる、みんなの存在のおかげです。

さて、明日は飛行機でデリーに向かいます。
グジャラート最後の夜は、瞑想仲間も集まってくださっているようで、初めての土地で、インドの友人宅でお泊まり瞑想会です。
こんな幸せな旅が、ございますでしょうか。

人生という旅路。
皆様が今日も幸せでありますように。
愛と祈りを込めて

最後に、ご紹介したコミュニティを紹介してくれ、全ての旅をオーガナイズしてくれた、Viney。
そして、Vineyを紹介してくれた、 羊と牛  というブランドの、 須田健太郎氏


お洋服をいつも販売してくださるお店 ‘ふたは’ 店主 城戸まさみ様


そして、読んでくださった貴方に。

私の作品達を愛し、今回の視察の費用をドネーションしてくださった 観音舞家元 柳本美香様

ありがとう。
本当にありがとう。

愛と光を込めて

お洋服はここで購入できます
ふたは 神奈川県二宮
https://futaha.life/

須田健太郎氏 Instagram
https://instagram.com/hitsuji_to_ushi?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==

柳本美香様 お衣のInstagram
https://instagram.com/isuzu_koromo_?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ==

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