先日は、羊飼いの動画をアップしました。
今回は、羊飼いから譲っていただいた羊毛を、実際に山の人たちの昔ながらの方法で洗う部分です。短いビデオなので、ぜひご覧ください。
洗いと選別の作業は品質に非常に関わるので、特にこだわっているポイントで、今までも自分で行い続けてきました。
洗いの作業を手伝ってくれるのは、羊飼いの娘さんのパブナさん。
もう、5年位一緒に洗っている相棒で、阿吽の呼吸で進みます。
今回は8kgのウールを洗いました。洗い終わったウールは、濡れて非常に重くなります。
洗い終わったウールは岩の上においておき、排水させてから運ぶと楽になります。
夕方、洗い終わったウールを川に残して一旦、15~20分離れた家に戻って、お茶と軽食を食べて、夜暗くなるギリギリに家まで運びます。
その方法が遊牧民の村の常識のようで、洗ったウールを置き去りにすると、みんな納得顔です。
そうして、夜に濡れた重いウールを背中に背負ってよる家に帰りました。
羊毛を洗う氷河の水は冷たくて、足も川に入って洗い続けるので、身体に負担がかかって、いつも、洗いの次の日は、足が痺れて動かなくなったり、体にかなり負担がかかるのです。
でも、この作業を丁寧にしっかりすると、油抜きのぐわいの調子よいふわふわな、天然の遊牧羊さんの健康な油脂分が残ります。
その油脂分はラノリンといい、水を弾き人の皮膚の保護と美容に効果的で柔らかい肌触りになるらしいです。
難しい専門用語は、はっきりわかりませんが、
自分の手と足で、遊牧にでかけ、原毛を背負い、紡ぎ、編み物、織物、を経て、雪山身につけ、雨風のはじきや蒸れのなさ、柔らかい肌触りなど違いを実感しております。
糸を紡ぐ前の遊牧に行く場所。
掃除の仕方、洗い方。
本当に地味な、人目につかない部分がとっても大切だと村の人は言います。
村の言い伝えを最後に。
゛家を立てるときにいちばん大切なのは基礎の部分です。
基礎を丁寧に歪みなく建てなれば、100年以上家はもちます。
織物も一緒です。
目に見えない基礎の部分を丁寧に作れば、長く使える上等なものが出来上がるよ。゛
おじいさん。おばあさん。と一緒に、毎日過ごせることはプライスレスな貴重な経験です。
そして、子供達も犬達も傍らで応援してくれます。
懐かしくって幸せで、地球にやさしい暮らしです♡
洗剤は、日本から持ってきた自然分解する大豆由来の石鹸を使用しています。
いつも見ていただいて、
ありがとうございます。
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