インドの山にこもり始めて6年。。。山の中で、ネットやテレビと離れて暮らしていました。

その前は、オーストラリアに2年。。。物価の高いオーストラリアでは、自然の中でキャンプをしながら暮らし、働き、お金も貯めていました。今になって思い出に残っているのは、キャンプをし、歩いた、雄大な大自然。

想えば、かれこれ13年ほど。。。キャンプや秘境での暮らしが主で暮らしていた気がします。

家族には、原始人になってしまったと言われていた私が(笑)、このweb blogを作成したのも、とても大きな、とても大きな、一大決心でした。

実は、blogを新しくすることを決めたのは、2020年2月。日本に展示会のために一時帰国していた時に、お会いしました、たくさんの方の助言をいただいてのことでした。

webblogを、自分のドメインをとって始めるって、サーバーや、もろもろ、想ったよりもお金もかかり。。。

さらに、スマホ歴すら1,2年の私にとって、それはもう、ただのストレスでしかなくて、you tube 見ながら、必死にネットの世界を勉強したり。。。もちろん、所々、専門知識のある方に質問をしながら、進めてまいりました。

結局、一年もかかって、Blog を開設することができました。

インドの村での暮らしが、メインの時には、日々の羊飼いや、水汲み、薪わりが、買い物に行くのも、丸一日、山道を歩いてしておりましたので、生きる。暮らす。という事。そして、自分の身の周りの衣料(寝具や、カーペットなど)の自給を目指していましたし、ネットの環境がとっても悪くて。

webblogも新しくしたかったのに、できずにいました。

昨年、インドからビザの更新のためにやってきた、ネパールでロックダウンが始まり、インドの山奥よりも、はるかに通信環境の整っているネパールで、今まで、本当に苦手だったネット作業を始めました。と言っても、ネパールの通信速度は、日本の10年前位の通信速度しかないようで、写真など投稿する時には、画面上で、線のように上から、列になって表示されていきます。10年前はそんなだった!!と、想像していただけたら、嬉しいです。

ただ、ネパールでも、相変わらず、水道無、トイレ、お風呂無し、電波無、もちろんwifiなしの、ジャングルの一番奥の家に住んでいました

毎朝、鳥の声で目が覚めて、瞑想をして。

水汲みから一日が始まって、料理用はもちろん、食器洗い、洗濯、身体を洗う水。。。を運んで、溜めると、朝日が昇ってくるという、生活のリズムを、ネパールは変わらずでした。

そして、毎日、火を起こして、薪も拾っておりました。

野菜を一つ洗うのにも、時間も手間も、距離も歩かなくてはいけないし。

洗濯一つも、水場まで手洗いをしにでかけて。

午前中、自分の暮らしが整ったら、午後はWi-Fiを使わせてもらいに出かけて。。。ネット作業をしたりしました。

時には、水道位ほしいと思ったりしました。

時には、お湯を思う存分浴びたいと思いました。

時には、病気になって、水汲みに行けなくて、困った事もありました。。。

私の場合、モノつくりも、糸を紡ぐところから始まって。。。生活も、水汲み、薪拾いから始まって。。。

その生活の中に、葛藤はもちろん伴っていました。。。

何度も、私にweb blogなんて必要なのかな?って思いました。

私にとって、一番優先するべきは何だろうと・・・

自分の身体を使って、丁寧に暮らしていくこと?

糸を紡いで、毛糸球を作って。。。編んで。。。作品を作ること。。。?

地球と、自然と共に暮らしていきたい。と言いながら、コンピューターに向かい会う時間が長くなって。。。向かい合っても向かい合っても、素人には難しい事だらけで。。。何度も、何度も、自分に聞いてみた。。。。

でも、あきらめずに続けていたら、水道無、お風呂も、トイレも無し、携帯は圏外、Wi-Fiなしの暮らしでも、何とか、Blog は完成しました。

そして、家の裏のジャングルは山羊たちの放牧場だったのですが、食べ残しや、野菜くずを山羊たちに上げるのが日課になり。

毎日、たくさんのトリが、やってきては去っていって。。。そのうち、地面からひざ位までの大きさのフクロウが、毎日、やってくることに気が付きました。 独特のなき声で、はじめは、レオパードかと、怖がっていたのですが、その声が、フクロウだと分かり、昼間でも、一日に数度、近くで姿を見せてくれるようになりました。

家は、掘っ立て小屋に、裸電球と、コンセントが一つだけ。大きなクモが4匹くらい住み着いていて、それぞれの見た目や、動きの特徴など、個体差が認識していました。そして、クモ達も、私の事を認識していて、どうやら、こちらのプライベートは守ってくれているようでした。

たくさんの動物、昆虫、植物たちが、先住のネパールの掘っ立て小屋で、夏を過ごし、秋に雨季が終わって、冬が来て、乾季、水の枯れた春が来ました。

毎日、水汲みは楽しかったし、朝日が汲んでいる水に反射するのはとてもきれいです。確かに、大変だし、生きることでたくさん時間がかかってしまうのですが。。。 鳥が鳴いて、朝の空気は新鮮で、植物が目覚めるのも見ながら、水をくむ。

そんな毎日の始まりは、インドの山にいる時も変わらなくて。。。

インドの山の村にいる時は、水汲みに行くのも、もう少し、足場も悪かったし。。。

薪わり、水汲み、火おこししながら、村人みんな、そうやって生活しながら、羊も飼って、馬も飼って、畑もやって、織り物もして。。。 

あの山での、6年間があったから、水汲みがめんどくさい時も、もちろん、もちろんあるんですけど(笑) まあ、そんな暮らしが好きだから そんな暮らしをしながら、ネットの世界も勉強してみています。

6年間、あの山の村にほとんどいて、ただただ、暮らして、糸と向き合って。。。

コロナのおかげで、強制的に、山の村に戻れなくなって。。。同じ暮らしが続けられなくなってしまったけど。6年前の私だったら、ネパールのジャングルの掘っ立て小屋に、いきなり、一人で住みついて。。。 Blog 作ったり、web shop 作って、さらに、フクロウに毎日、何回も話しかけてるなんて。。。想像もできない暮らしを、コロナの混乱の中で一人で作り上げていました。

でも、私、自然の中で逞しく生き抜くわ!!なんていう。気合は、全然いらなくて。。。

自分が毎日、どのくらいの水を使うかとか。。。最低限の暮らしに何が必要かとか。。。考えなくても、身体がちゃんとどうしたらいいか知っていることに、改めて気づきました。

大げさかもしれないんですけど。。。 文明的な暮らしと、先住的な暮らし、どちらにもニュートラル。な感じに、少しずつ、自然となってきている気がします。

今いる、ネパールのポカラは、たった今、高度経済成長で開発が、心が涙を流すくらいガンガン進んでいるし、未知のウィルスに対する不安は渦巻いて。。。

そんな中でも、ジャングルの掘っ立て小屋が借りれたり。。。

野生のコブラが家の裏にいても程よき距離で、水場を譲ってくれたり。フクロウは、毎日、何度も遊びに来てくれたり。。。その、10分後にはWi-Fiスポットでweb blog やweb shopの、製作をしていたり。。。

それは、やっぱり、山のみんなのおかげなんだと思う。。。

ただの、原始人になってしまうのかと思った時期もあったけど。。。

離れてみて、わかることがたくさんありました。。。

文明の最先端を垣間見つつ。。。人間よりも、野生動物との交流の方が質量が多い、毎日を過ごすことも出きるのね。

そして、私、山の彼らに本当に感謝しているの。

日本で育った、英語しかしゃべれんかった、どこの誰かも分からん私に、大切な事を教えてくれて。。。

獣のような、彼らの空気感も、私の中に残してくれた。

私に、彼らにお返しできることは、何だろうって思って。

この一年間、ロックダウンの中で、何度も自問自答して。。。

ネットを使うのやめたいと、何度も思った。。。ただただ、山の中で、糸紡いで、織ってそれでいい。って何度も思ったけど。。。

やっぱり、やっぱり、みんなの笑顔や、あの暮らしを想うと。

この世界に、まだ、こんな人たちがいる事が奇跡だと思うし。

彼らと同じように、糸を紡いで、織って。書きたいと思うのです。

やがて、山に帰ったら、好きな写真いっぱい撮って、世間の強化は気にしないで、マイペースに発信する場所がほしかった。

頭は、今、山に戻れないこととか、ストレスだなーーーって思うんだけど。

きっと、後になったら、これもすべてパーフェクトだったと思えるんだと思う。

こんな風に考えられるのも、山のみんなと出会ってから。

自然って、人間の考えられる可能性の、全然外れた力も持っているよ。

そして、私たち人間のDNAっていうのも、私たちの考えられるより限界より、もっと、上をいくポテンシャルを持っている。

だから、目の前にいろんな事が起こっても、頭ではできるわけないじゃんって。想っても。。。

自分を信じて。。。

時間がかかっても、あきらめないで。

情熱と志。。。そして、情熱で自分の命を燃え尽きさせないないように。

水を。土を。風を。火を。感じて、きちんと休みながら。

ゆっくりゆっくりいい仕事。。。

そんな事を、山の長老たちは、夕暮れ時に大きな山を見ながら、日本から来た私に、何度も何度も言ってくれていました。。。

さてさて、今日は、ここまで。。。

続きは、またすぐに。。。

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