Blog 遊牧の旅 2日目 夜明け ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「人が遠い旅を求めるのは、自分のいる場所を知りたいからじゃないだろうか。どこまでも遠くに行くと、最後には自分の内側にまで戻ってくるような気がするんだよ」 「死をいま生きている対極に置くんじゃなくて、いのちをいのちたらしめているものとして、自分のなかに親密にとりこんで、そ... 2023年9月15日 mutsumiumi
Blog 遊牧の旅 1日目 ヒマラヤ山岳遊牧民は縦の移動をする。夏の遊牧地の高地ヒマラヤの遊牧地へ羊飼いと遊牧の旅へ行ってきました。標高3000m後半から4000m前半を移動している羊飼いは、以前に一年以上も同じ家に暮らした少年で、同行してくれた私の部屋の家主の兄弟2人とは叔父と甥っ子という関係です。とても親密に暮らす皆で、羊飼いを追いかける太古... 2023年9月13日 mutsumiumi
Dolu Papa 羊飼いとの暮らし 日本への帰国の10日前。おじいさんは、日本に持っていけるように織り物を始めようと言った。この織りに使う糸は、一昨年の秋に毛刈りし、丁寧に掃除をし、洗い、紡いだもの。そして、この一か月で二枚目の織り。おじいさんの眼差しから伝わってくるものがあった。私の方の仕事のスケジュールは多忙を極めていた。その予定の中に織り物も入って... 2023年6月30日 mutsumiumi
ヒマラヤ村暮らし 羊飼いの詩 この村の人口は100人ちょっと。 二家族が羊飼いで、250匹ほどの羊がいます。 2014年の冬。雪の降るヒマラヤの村から村へ登山していた時。私の心をわしづかみにした光景。日なたに座って糸を紡ぎ、編み、織っている人たち。軽く伸ばされていく手から、雲から光がさすように、糸が生まれてきて光景も。笑顔の口元には歯がなくて、子供... 2022年10月9日 mutsumiumi
Dolu Papa Doru Papa 人々は、彼の名前は呼ばない。みんなから、『ドルー(彼の長男の名前)の父さん』と呼ばれている人。 彼は、羊飼いの家に生まれた。子供のころから、羊を追いかけてきた。 彼が子供のころは、もちろんお店なんてなかったし、車もずいぶん大人になるまで見たことなかった。彼は、羊を追いかけ、糸を紡ぎ、織ってきた。自分の、妻の、子供や孫達... 2022年6月19日 mutsumiumi