2008年にvipassana瞑想に出会って、2013年から毎年一度づつ、10日間コースに参加するようになりました。
時は早足にすぎていき、私の生活も変わっていき、2023年はパキスタンの国境近くにある、ジャイプールの田舎の小さな村へ座りに行って参りました。
女性だけでも100人、全体で200人の大規模な瞑想センターでした。
老若男女、まだ幼さの残るイケイケのティーンの子達も、おばあさんもみんなが同じプログラムをこなしています。
70.80代で初めてビパッサナに来る方が5人くらいいました。
コース終了後、痛くなかったか、辛くなかったか聞いてみると、椅子とふわふわクッションを用意してくれていたし平気だったよ😌と、あなたたちの方が床に座って痛かったでしょう。と、キラキラの目で言ってくれました。
また、先天性で歩行の困難な方もいらしていました。
その方は、車椅子で瞑想ホールまで来ていて、食事はお部屋まで奉仕係の方が毎日運んでいらっしゃいましたし、参加者も含め気づいた人が、彼女に水を運んでいました。
車椅子はセンターに備え付けでありました。
片目の見えない方も、2人いました。
今回の最高齢の方は90歳近い方でしたし、インドでは年齢や身体の状態に関係なく、みんなが幸せに修行できるよう考え尽くされています。
インドはランドリーサービスも希望者は利用でき、食事もお部屋に運んでくれるし、宿泊施設含め完全バリアフリー対応で歩けない方も幸せそうに瞑想していました(˘︶˘).。.:*♡
どんな身体の状態の方でも、とても快適に瞑想に集中出来る環境が整えられていました。
今回、年長者の方や、体に不自由のある方とお話し、本当に純粋に喜びと共に楽しんで修行されていました😊
地球に存在する生き物の中で、老いていかない種族は存在しません。
ですが、心は身体がどんな状態にあっても、磨けば磨いた分だけ輝いていくと、仏教だけでなく様々な経典に書いてあります。
人間の心も身体と同じように、毎日食事をとるように、お風呂に入るように、心も毎日メンテナンスしてあげれば老いることはなく、その時間を重ねれば重ねるほど、どんどん清らかに、穢れなく健やかになっていく。と、コースに参加していた、先輩たちが見せてくださいました。
今回は隣の席だったおばあ様の、忍耐力、グラウンディング力が凄まじく、言葉は話すことはなくとも、毎日の瞑想で彼女の本当の特質を深く感じ、とても勇気づけて頂きました。
今回の瞑想が、20回目くらいの彼女からは、人生の荒波を超えてきた、彼女の生き方が伝わってきました。
そして、隣の席の私の存在から、日々何かを感じ私の存在と共に学び、あのお年になっても日々心の成長をしようとしている事を、所作を通して感じておりました。
彼女の手にはハンドポーク(手彫り)の、少数民族の伝統の刺青が入っていました。
彼女も右手に、私も右手に、手彫りのトライバルの刺青が入っていました。
会話をしても良い日になった時に聞いてみると、グジャラートの小さな小さな村の出身で、その民族は子供の時に手に針で刺青をすると言っていました。
なんと彼女の村もコットンを育て、糸をつむぎ、織る。それは、販売用じゃなくて、家族のための民族衣装を作るという事でした。
織物で有名なエリアでもなく普通の村で、煌びやかで華やかな織りはできないけど、家族の分を家族みんなで作るのよ。と聞いた時、私も~♡と思わず興奮してしまいました。
そして、民族文化の終焉を見つめる切なさを話してくれました。
彼女はヒンディー語はあまり喋れなくて、私もカタコトのヒンディ語でしたが、10日間、隣同士で座れた事、同じハンドワークをしている事、民俗文化を続ける事等、有意義なお話が出来ました。
また、今回の先生も素晴らしく、沢山助けてくれてありがとう。と伝えると、私の存在、私の頑張って姿も先生を助けてくれたよ。私達は助け合ってるのよ。と、言って下さり、その言葉は心に響きました。
先進国に生まれた私達は、後進国の人を助けていると思っていたり、歩くことができる人、目が見える人は、それが難しい人を助けていると思っていたり、先生は生徒を助けていると思っていたり。
でも、私達はお互いに助け合って、慈しみあっているのだと深く知覚いたしました。
ヒマラヤのおじいちゃん達、おばあちゃん達も、私を無償の愛で助けてくれますし、私も本気で彼らが大好きです。
ほとんど喋らないけれど、隣にいるだけで、お互いに満たされる関係性は、今回のお隣の席だったグジャラートおばあちゃんと、羊飼いのおじいちゃんと親和性を感じました。
糸紡ぎを習ってくださっている皆さん、お仕事関係の皆様、お友達、たくさんたくさんの皆さんに助けて頂いて、このような生き方をさせていただいていることに深く感謝し続ける日々でした。
山岳遊牧民の村で、糸紡ぎや織りを学ばせていただいて9年が経ちます。
周りの村の様子、若い人たちの暮らしの変化、知恵のある長老たちが旅立っていく現実を通して、今と同じ方法でウールの作品が販売できるのは、後5年位と思っています。
BellaTerraは、今、一緒に手仕事をしている長老達、あと3.4人になってしまいましたが、彼らの旅立ちとともに、ブランドとしても終焉を迎えるつもりでいます。
人類が遙か遙か昔から続けて来た暮らしの終焉を見届ける。
私にたくさんの知恵と叡智を託してくれた、長老たちを看取りたい。と、ずっと心に決めておりますが、それは私の人格を食い尽くしてしまうのでは無いのではないかと思うほど、苦しくて悲しい時があります。
一年に一度通っていた10日間の瞑想は大きな助けとなってくれていました。
今回、隣に座ってくれたお祖母様のおかげか、他にもたくさん参加していた、70,80,90代の方皆様のおかげか、同じ敷地内で行われていた30日コースの皆様のおかげか、宇宙のおかげか。
とにかく皆様のおかげで、少し、向き合う準備が出来てきました。
私の人生を全て捧げても、私が億万長者でも、世の中の先進化は変えられないのです。村の人も変えられないと9年の時間で、よく知っています。
どんなに苦しくても、年老いていっても、自身の穢れを見つめ、自身の不完全さを認め、心を磨き続け、より穢れなく、より健やかに、よりしなやかに、逞しく、美しい心であれる様に、日々、日々、精進を続けること。
自身の有益性を求めてしまう、人の性を超えて、清らかな、純粋な意識で祈りながら生活していけるよう、精進していくことはできるはずです。
インドという国にやってきて、より純粋な修行、奉仕、祈りの仕方というのを、普通の名も無き方々から学ばせていただいると思います。
時に、お志を持たれ活動されている方などから、相談やメッセージをいただくのですが、どうか、大変な事が起こった時に、心が不安や恐れに食べ尽くされてしまわぬように、本当に辛くてたまらない時は、日本にもKirtanやYoga、vipassana瞑想、スェットロッジ等、音楽、舞、お料理。。。どんな方法でも、純粋な祈りと共に活動していらっしゃる方のイベントはございますので、そのような場所に参加されて、他の仲間と交流されてみてもいいと思います。
私の糸紡ぎのクラスも、毎月オンラインクラスなどしていますので、手仕事のお好きな方は、一緒に糸を紡ぎませんか?
そして、私も挫けそうな時、不完全な自分に負けてしまいそうな時、光の方へ導き、絶望ではなく、希望と笑顔をくれる皆様のおかげで、今もこうして生きております。これからも自身の精進を続け、美しい朋友達とこの美しい地球に生きていられることを悦び生きていきたいと思います。
全ての存在に愛と感謝を込めて
幸せであれ(˘︶˘).。.:*♡
今日も光と祝福と共に