
春分の日は、太陽の光が輝いた朝でした。
次の冬の展示会に向けて、この冬に作っていたセーターのサイズが間違っていたことが発覚。五着を一部解いて、計って、お直しすることに。
今は『間違えた〜笑』と言ってお直ししていただけますが、インドにきたことある方なら分かるはず、それがどれだけ尊くてありがたい事か。
その後は、他の方のお宅にて原毛から糸を紡ぐ作業に加わりました。
根気強く『日本クオリティー』を、一緒に作ってくれるみんなのおかげで笑顔と共に作業が進みます。
昨晩は自分個人の編み物をしていたら、気がついたら夜2時でした。
ヒマラヤの村にいると言うと、のんびりしている様に思えますが、朝から深夜まで作業をしています。
でも不思議なもので、手や足はずっと動いているのに、時間はゆったり流れていくのです。
やっとインドに戻ってきて、普通の日常のリズムが戻ってきました。
普通の毎日の暮らしが、幸せな暮らしの毎日です。



今朝の瞑想の後
今いるこの部屋は100年以上も前に作られていて
この家の木材は100年以上前に切り出して木なんやな〜
たくさんの先人達
人ではない存在達
時を遥かに超えた地球の営みの中で
こうして、今、私がここに在れる。
親しき人が先に旅立っていく中で
物質的に残してくれる物も多くありけれど
残されたものが
寒さに凍えぬ様に住む場所や衣服を残してくれ
お腹が空いて飢えることがない様に、食べ物の種を繋いでくれ
そういう先人達の愛情と
慈悲深き命を司る大いなる存在のおかげ
と、ひれ伏した朝でした。
死は、生と切り離されたことではなくて
その垣根を低く、近く感じることで
死を内包するような
そんな生き方がここには在る気がします。
