村にはいろんなタイプの人がいて。。。
糸を紡ぐのが得意な人は、糸紡ぎをずっとしていて。。。
編むのが得意な人は、糸が紡げなかったり。。。
とにかく、家族で一緒といういう意識の人もいれば。。。
いろんな人がいる。。。
Gitaは、他の人の紡いだ糸で編むのが好きではない。。。
編み物は、増やし目、減らし目ができない。。。
なので靴下が編めない。。。
最初は文句のばっかりでどうしよう。。。と思いました(笑)
まっすぐに編んでいくレッグウォーマー編んでみる?
ということになって、何度も一緒に座って、デザイン覚えてもらって。。。
山の人達はレッグウォーマーは、使ったことも、作ったことも無かったけれど。
とても上手に作ってくれています。
Gitaのお母さんは、織物の名人だったようです。
幼いころから、糸も紡いで、織り物もたくさんしたようで。
子どもの頃からの熟練の技で、
私が谷にいない間でも、いる時と同じように、ごみとりなども、
きちんとしながら、作っていていました。
足の太さも長さも様々だから。。。
細い足の為には、細く紡いだ糸で6本どりにして、きつめに編んでみたよ。。。
もったりしたのが好きな人のために。。。普通の太さに紡いで横幅も5目だけ足してみたよ。。。
8足レッグウォーマーを作ったら、長めと短め、半々ずつにしましょう。。。
とか。。。。
正直、インド人らしくないインド人なんです。。。
とってもきっちりしていらっしゃいます。。。
だから、他の人の紡いだ糸で編むより、自分ですべてやりたい方なんですね。。。
他の人が考えないところも、いろいろ考えてくれたり。
一つ一つ、自分のペースで責任を持って、一人の時間を楽しみながら、羊毛と向き合っている姿。。。
とにかくまじめ人だって知ってからは。。。
今では、他の人の靴下にタグををつけたり、検品とかを手伝ってもらう唯一無二の存在になってくれました。
私が、軽い交通事故にあった時は、1週間起き上がれなくて。
毎日、マッサージしてくれて。。。ご飯も作ってくれて。
彼女のレッグウォーマーの履き心地は、彼女にマッサージしてもらった時を思い出します。
彼女の人柄が、鍛錬された素晴らしい技を通して、ヒマラヤの大自然から作り上げたものですから。
足の形に添うように。。。
時と共に、ウールの表情も変わっていきます。
人の手で、紡いで、編んだものだから、身に着けた時に、その人の手。。。羊や大自然の息吹が、包んでくれるように想うのは。。。
私のひいき目では、無いと思うのです。。。
ヒマラヤに生き、共に育った、その技と、大自然のつながりが、
誰かの足を包むのでしょう。。。
GITA...心から愛と尊敬を込めて