洗った後の羊毛を、櫛をかけ、紡げる状態にするのを教えてもらっていたところ  2016年か2017年の写真

Kimty---

彼女との出会いは、初めてこの谷に来た年、糸紡ぎを教えてくれた事から始めった。
4か月ほどホームステイをさせてもらった時には、毎日、一緒に、羊と牛たちの世話をしました。
初めての、毛刈りも、羊毛の洗いも、織り物。
全てが彼女と一緒でした。

自然との循環の中にある暮らし。
母なる地球と繋がっていて、優しくて、大きな愛に溢れた彼女。

私の尊敬する師匠。。。

年に2回の羊毛の刈り取りの日
暴れる羊を、二人がかりで押さえつけて、二人ともあざだらけになりました。
キムティーの飼っていた羊”ベドゥー" 羊の世話をして、毛刈りをして。。。糸を紡げるようになるなんて思いもしなかったけど。。。 できるようになるものなんですね。。。ありがとう。キムティーのおかげです。

洗う前の原毛。

こうやって繊維を分けていくのよ。。。と、教える姿。。。

孫たちも、見よう見まねで自然と真似をして。

こうやって、世代を超えて伝わってきたことなんだね。。。

いつだって、作業を始めると、お嫁さん達や子供たちもでてきてくれて、

みんなで楽しく代わる代わる作業をして大家族っていいなって思うんだ。

糸を紡ぎ始めて3年目のある日。。。 織物を習うことになって最初の日。

なたを持ってきて、道具を作るところから、教えてくれたね。

織物の縦糸を張っているところ
織り機に糸をかけていく作業

織り機にセットした縦糸をはめ込んで
いつだって、孫たちも周りにいたね

Kimtyは羊飼いの娘です。幼いころから糸を紡ぎ、家族のために毛布や洋服を織り、編んできた彼女。私との仕事がない時にも、彼女は孫のセーターを編み続ける、”Theヒマラヤの優しい太陽のようなおばあちゃん””です。世界中が恐るべき速さで発展している。という言葉の裏で忘れ、消えていった文化や心が、この人の中には、揺るがず残っています。見た目は、画一的ではないけれど、その熟練の技と、履き心地は本物だと思います。 彼女は、もう戻ってこない古い時代を知る人。そして、彼女の知っていること、全てを、私や孫たちに託していこうとしています。羊飼いから、編み物まで、全行程が出きる人は、どんどんいなくなっています。

そんな貴重な存在が、紡ぎ、編む、一緒に作ってくれています。

私には、大きな大きな彼女愛が、こもっているように思います。

彼女の家からの景色。

後ろに見える、干し草の山も一緒に作りました。

いつもありがとうございます。

Kimty... I LOVE YOU ...

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