2019.9.30の旧blogより引用
4000mの高地。
羊の遊牧地から、羊飼いのお父さんが数日、村に戻ってきた。
夏毛の刈り取りんして、狩りたてのウールを持って帰ってきた。
早速、譲ってもらいました。
ヒマラヤの高地で遊牧されている羊の群。
草を食み、水を飲み、薄い空気の中、連なる山並みを移動する。
あの、草が、水が、太陽が、風が健康な羊を育み、羊毛を生み出す。
目の前の羊毛は、ヒマラヤの高地の自然の循環、そのままを凝縮、実態化しているように、洗いながら感じた。。。
谷の水は、朝より午後の方が水量が多い。
水は高地に積もる雪が太陽の光で溶かされて、この村に降りてくるので、朝は水が少ないのだ。
こうして、谷の上に想いを馳せる。
この水の生まれる所。
羊達のいる、岩山と雪と氷河の山並みを。
陽光は雪を溶かし、水になり、村に流れ落ちる。
薪で火を焚き、お湯を沸かし
ウールを洗う。
ヒマラヤの自然が全ての始まり。
きっと、当たり前だった。
美しい山を感じて、水を感じて、空気を感じて。太陽を感じて。
世界は澄んでいた。
森羅万象。
地球と宇宙に生かされて、感謝と、恐れにも似た気持ちでいっぱいです。
ウール洗いは、とても浄化される作業で好きです。
2日間、朝から夕まで、洗って、運んで、火を起こして。。。
十分に楽しみましたが、次の日、片足が完全に痺れて動かなくなりました。
そして、水汲みに行って、足の感覚がなくて、段差から落ちました。
完全に自然の力に身体は圧倒されました。
ヒマラヤの自然は美しく、力強く、たくさんの力を貸してくれ、恵みを与えてくれます。
そして、この身体でそれを形にしていく。
村の生活は素晴らしいけど、身体の限界を上回ってくる。
自分が高地で、なかなかサバイバルな暮らしをしている事。
忘れがちですが、自然の力はいつも想像を超えている。
この大地と、水と、太陽と、植物と。。。
繋がっている。
地球に生かされている。
ここに居ると、日々の暮らしの中に繋がりが感じられます。
地球と宇宙の祝福に感謝