2018年12月7日。投稿の旧ブログを引用
昨日の新月。
ヒマラヤの山水のせせらぎにてウールを洗いました。
ローカルの方3人と、鹿児島からの旅人のカップルが手伝ってくれました。
まず、日本人カップルの二人は、3か月くらい前にトレッキングにこの村にたまたま訪れた日本人青年のお兄さんと彼女さん。30歳と24歳の息もぴったり、目をキラキラ輝かせて話すステキなお二人。弟さんから私の話を聞いて尋ねようと持っていてくれたみたいですが、なんと、山に戻ってくる途中、一泊した温泉宿でばったり。それから、仲良くしてくれて、ウールの洗いをするよーと言ったら、村まで駆けつけてくれました。
村から10分くらい離れたところにある水源。
ナラと呼ばれる渓谷にて、石でプールを作って、そこでウールを洗います。
わきの高台で大きな寸胴鍋に薪で火を沸かして。
かりたてのウールを、まずはお湯につけて、油抜きして。
それから、せせらぎに作ったプールにウールをつける。
ゆくっりと毛はほどけ、柔らかく、水面を漂う。
一人の女の子は、絶えず湯を沸かし、下準備。
一人の女の子は、洗い終わったウールを運ぶ。
手際も良くて、どこで習ったのかと聞けば、おばあちゃんに習ったと。
二人のおばあちゃんは、羊飼い。
今も、羊の放牧に山にこもっている。
こんな、雪降る山の羊飼いのおばあちゃん達。すごい方のお孫さんに生まれてきたね。
お母さんと、私と、二人の旅人は、ひたすらひたすら、ウールを洗う。
流れる川の水に、ずっと、手をつけて。
漂うウールに集中し続ける。
原毛がほどけて、埃や汚れが落ちて、本来の美しい色を見せてくれる。
旅人の二人がしきりに、柔らかい、きれいと言ってくれた。
一生懸命、買付もいい場所を選んだつもりで。
でも、洗ってみないとわからない。
私も、自分でも思いました。
柔らかくて、いいウールを選んだな。と。。。(少し照れます。でも、本当にいいものが分けてもらえました)
“日本で待っていてくれる皆さん、ここまでの作業は最高です”
ふっと、横を見ると。
谷が眼下に広がり、開けた景色。
その奥に覗く、雪をかぶったヒマラヤの山並み。
この日は、たまたま新月で。
山水の中で、働くみんなの顔は輝いていて。
村のお母さんと子供たちと、冗談を言いながら、笑いながら、一緒にみんなで作業ができた。
大変な作業なのに、とっても楽しくて楽しくて。
真剣に、でも、心の底から湧き上がってくる、楽しい。幸せっていう単純な気持ちで。
手伝ってくれたみんなもハッピーな感じで
新月の山の水と、この山の作り出す空気と、太陽の光と。。。
羊毛だけじゃなくて、私たちをも浄化してくれた感じがします。。。
今日は、風邪をひきました。
雪の前に、洗いの作業が終わらせたくて、インドに来てからも、いきなりふつうモードでいまして。洗いの作業が終わって、ここ最近の日々の毒だしな感じです。
今日は、部屋でゆっくりしていて、カブとニンジンを、たっぷりのショウガとネギと一緒に薪ストーブで煮込みました。
そこに、日本でお友達から頂いた、手作り醤油をいれて食べるんだ。
こちらも頂き物の、手作り梅干しと手前味噌は番茶と一緒に寝る前に飲めば、きっと明日は大丈夫。
デジカメを新しくしたのですが、写真のサイズの設定がブログやFBに対応していなかったみたいで、写真が、アップできないのですね。
やっと、原因が分かった。
写真ないし、ブログを書くのはやめようかと思いましたが。。。
ここに来ると、足ることを知る。を、教えていただけます。
写真付きの方がもちろんいいけど。でも、書いてみる。
もしかしたら、写真なしでも楽しんでくれる人もいるかもしれないし。
私たちは、すでに、有り余るほど持っていますね。
今日も、素晴らしい一日をありがとう◎
ウールを洗った時の写真です。前回の投稿で、日本人のカップルの旅人さんがいらしてくれた事は少し書きましたが!
お二人から、写真を頂きましたので、皆様もご覧ください。
のどかな感じですね。
この次の日位から、天気が崩れ始め。
毎日、雪が続いています。
すべてはお天気しだいで作業が続いていきます。
次に晴れる日まで、こちらの作業は一旦お休み。
私も、普段は村着を着ていまーす!
赤のスカーフと黒のカーデガン、グレーのローカルドレス^ ^
自分の映っている写真が普段ないので、嬉しいなぁ♡
ありがとう◎すてきな旅人さん達でした。良い旅を!
Photo by Emiri and Chihiro from Kagoshima Japan