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2019年9月17日の旧blog より引用

自分の着るものを、全部自分で作るなんて。。。簡単じゃないよね。

時間がかかるよね。。。

でも、自分でやってみないとわからないから、2年半もかかってるけど挑戦しています。

この一枚は、本当に特別。

毎日の羊のお世話、草刈り。。。大切にかわいがった一頭の羊。

毛刈りも、洗いも、コーミングも、紡ぎも。。。全部、一番古い方法にこだわって、自分一人でやってみました。

ローカルもみんな無理だって言ったけど。。。他の作品と並行して、意地になって、何とか一頭分。糸を紡いで。

感無量だった。。。

草刈りして、毎日、エサあげて、世話して、そしたら、羊の毛が伸びて。糸にする方法も、本気でこだわった。。。 100年前の人と同じ方法でしてみたかった。

電気も水道もガスも使わず、山水と薪でお湯を作って、自然と自分の手と足を使ってできるって。いう事に挑戦したかった。

織物って、縦糸の準備は繊細で以上にある、糸たちを、完璧に、1指も間違えずに通さなくてはいけなくて。。。今まで何度も挑戦しているけど、この一枚だけは、以上にこだわっていて、縦糸を掛けるも、他の織物に変えてしまってを繰り返してきた。

今、また、挑戦している。。。

今度こそは。今度こそは。

織りきりたい。。。

体調を崩していることで、昨日、家を変えようと本気で考えた。

トイレとシャワーのある、世に言うゲストハウスみたいな所に引っ越そうかと思った。

私の目の前の現実は。。。

本当にリアルな、山岳民族の暮らし。

そして、このインドに出稼ぎに来るほど、貧しいネパールの人達が借りてる、となりの部屋に暮らしている。

それは、物質的にも、彼らと同じレベルで暮らしているという事。

日本で育った私には、正直、衛生レベル、生活レベルと大変な事もある。

1か月、2か月ならいいけれど。。。

もう、年単位になって、正直、疲れる時もある。

もう少しいい部屋を借りなよ。と、何度もみんなに言われている。

でも、私にとって、今一番大事なのは、目の前の人達のリアルな今!。

正直、日本に戻って、気が狂いそうになったよ。

だって、ここでは、だれも文句言わないような、もう、それはそれは、先進的で不自由ない暮らしをして。

水道があって、トイレがあって、お風呂があって。

電気があって、冷蔵庫があって、湯沸かし器があって。

ガスがあって、オーブンまであって。。。

それでも、みんな、まだまだ、欲しそうなんだもの。

町中に消費をあおるような、たくさんの仕掛けがしてあって。

たくさん不安をあおるような、仕掛けがしてあって。

そして、自分たちがどれだけ地球を傷つけて、自分たちの都合のいいように社会を構築して、それに疑問を持たせないようにしているんだもの。

正直ここに戻ってきて、せめてトイレのある家に移りたいと思ったよ。。。

夜中に体調が悪い時に何度も、何度も、遠くまで山道歩いてトイレをしに行くのはつらい。

でも、私は、ローカルと同じ暮らしがしたい。ここのみんなもそれが分かっていてくれてるのも、最近、感じます。

ここの人達は、私がお金持ちだと思っている。

やっぱり彼らからしたら、日本から来た、私の存在に、理不尽さを感じる時もあると思う。イギリスに統治されてて、今は外国人がインドに来ては、物価の違いから、思う存分、王様、お姫様気分を満喫して帰っていくのを見てきて。

彼らの本音。。。

彼らの言葉が分かって、その理不尽に対して、嫉妬や怒りを向けられたら。。。

あなたはどうしますか?

お隣さんは、家族への仕送りのために、40kもある重いセメントを、毎日、一日中運び続けていて。。。それでも、500円くらいしかもらえていなかったり。その人達が、すごく優しくて、リンゴや、野菜、クルミ。。。たくさん毎日分けてくれたら。一緒に座って、ご飯食べて、薪ストーブに当たって。。。一緒に編み物したり。

そんな暮らしの中で、時々、ぽつりと、世のなかの理不尽さをつぶやくのを聞いてしまったら。

どうしますか?

日本の人に、本当に地球、大切にしようよ。毎日に感謝しようよ!と、声を上げてしまいます。

この地球を、一部の先進国の人の、常識的、社会的な便利な暮らしのために、世のなかを支えている、(先進国の便利な暮らしを支えているのは本当に彼らのおかげだと思うんです)質素な生活をしている、たくさんのたくさんの人達まで、巻き込んでいってしまっているのを見ています。

世の中の理不尽を、個人と個人レベルで、目の前の日々の暮らしで向き合う日々がもう年単位でつづいています。

私は、日本に帰ったら。

山岳民族の暮らしから一時帰国した、インドボケした。やたらと重い人。

(これは実際に、お友達からご指摘いただいた、お言葉)

昔の方が楽しそうで良かったよ。と、きっと親切で伝えてくれたんだと思う。

ここの人達と、正面から向き合っていたら、本気で、世のなかの理不尽について考えます。だって、私は、日本と同じくらい、インドやネパールの人が好きだから。

もし、あなたの親友が、家族が、そんな理不尽に会っていたら。。。きっと、みんなも本気で考えちゃうと思うもの。

社会の仕組みをつけっているのは、経済で。

世のなかの常識とか、仕組みって、ほんのわずかな富のある人達の都合のいいように動かされているようだったり。

銀行や、お金の流れを見ていくと、だれでも、なんか変だよって気づくような、おかしなことが世の中で起こっていて。

私は、今、織っているんだけれども。。。

道具は、木と石と糸だけで、それも知り合いの手作りで。。。

それで、布ができてしまうんだよね。

私一人には、とても受け止めきれないような現実の中で、どうしたらいいのかわからないけど。。。

毎日少しづつ。布に近づいていく。

毎日少しづつ、この糸の作りかたを知っている人は地球から減っていっているけど。

この布が織れたとき。

また、きっと、新しい光が見えるはず。

ここに暮らして、自分の服を、この自然の中から出来上がっていくのを、見て、体験した私にしか感じられない何かがあるはず。。。

今回、日本から戻ってきて、日本でのやり方は、完全に私に合ってなかったと思った。

人からの評価を気にしないようにと思いながらも気にしていたこと。

そして、誰からの評価も期待せず、発表もせず、作っていた日々のしあわせさを。

こんな村で、ローカルに憧れて変な暮らしをしているんだから。。。

 重いと言われても。。。

世のなかにはそれ以上の、重い重い理不尽がたくさんあって。

目を背けて、軽く楽しく生きていける人が、この現実を、直接見て、知った人にいるのだろうかとさえ思ってしまう。

たった一枚の布に向き合って、織りあげるって。

そんなに簡単な事じゃないね。

もう2年半も経っちゃった。

でも、そのショールを自分が羽織るとき。。。

10年は使えるだろうから。。。

10年、この思い出を持って、また生きて。。。

10年後には、今の悩みもジャンプして、もっともっと広い世界が見えるようになるのだろう。

わたしは、挑戦しています。

たった一枚の布を織ることを。

何年も。何年もかけて。。。

また、織りあがったら。

何か書けるかな。。。。

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全ての生きとし生けるものが幸せでありますように。

May all beings be Happy

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