人と動物が紐や柵でコントロールしなくても一緒に暮らしている姿は、見ていてとても暖かくて幸せな気分になるんだ。
気がついたら、羊飼いの家族といつも一緒にいるようになって、あっという間に月日がすぎていった。
この辺りでもどんどん遊牧民は減っていて、こんなの真面目に羊飼いしている家族はもうほとんど居ないけど、彼らと過ごす日常はハードワークで質素な暮らしだけど、まっすぐで曇りのない瞳と人柄の人達に囲まれています。
今年も夏の遊牧の季節が来た。
私も4000mまで行けるように、日々のトレーニングをサボらず頑張れますように。
ヨガ、瞑想、山歩き。身体をしっかり作って、今年も4000m天国のような世界に上がりたいと思っています。
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【 雪が解けて遊牧民はヒマラヤへ旅に出る 】
ヒマラヤの山岳遊牧民は季節ごとに縦方向の移動を行う。雪のない時期は標高4000m程の高地にある丘陵地帯へ向かい、雪が積もると標高2500-2700m辺りを村を拠点に遊牧しながら冬を越す。
あと数日で羊、山羊、牛、馬達と羊飼いの若者が遊牧の旅に出る。
羊飼いの家族もみんなどこかドキドキしている。
【 ヒマラヤの遊牧民の特徴 】
夏 - 標高 3900-4000m 程の高地で過ごす。羊飼いは洞窟もしくはテントで眠り、日中は雄大な丘陵地帯を草を食ませ歩く。高地は涼しく丈の短い高山植物しか生えていない。羊たちの生育にとても適した環境でのびのび過ごす。そのため、夏毛は柔らかく羊たちも健康的に育つ。毛に着くと害になる様な植物も生えていない、羊の飼育に最適な環境でとても長い間遊牧を続け群れを維持しているという。
冬 - 夏の遊牧は人間には過酷な環境のため羊飼いの若者が付き添うが、雪が降ると一族が農耕しながら暮らす2600-2700m程の場所にある村に降りてくる。村では家畜は家の1階に暮らし人は二階に暮らす。餌は基本的には日中丸1日野山を遊牧し草を食むのみで、飼料は与えてはいない。
自然の中の循環に沿って、羊や動物たちを育てる文化が残っています。